マレーシアに子どもがオンライン留学中です。
日本の自宅での隔離がスタートしました。
さて。
これから私が話すお話は、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』を高校生の時にアレンジした台本を書いた、一主婦Aが描く物語。
『真冬のお昼寝』 第1章 ホテルを管理する魔物たちのつづきです。
第一章 ホテルを管理する魔物たち
2 魔物たちのからくり
私が気づいた犯罪のからくりは次の通りです。
私はチェックインの段階から、もしかしたら予約の段階から狙われていたかもしれません。
このホテルの予約は、私の名前で予約したからです。
~第1段階~
C:母子留学で利用していると思われる、長期滞在の日本人を確認する。チェックインから日が浅い段階(私の場合は部屋を移動した段階)で、ルームサービスを取るパターンを確認し、Aのシフトを調整するよう、指示を出す(ターゲットの絞り込み)
B:Cの指示を元に、シフトを作成する。(決行の日を決める)
A:私の部屋を掃除し、金額の高いものを持っていながら、ありながら不用心な様子があるかどうかを確認する。(ターゲットを直接確認する)
そして、わざと汚れたコップを部屋に残して、その反応を見る。(サービスの対価をきちんと主張する=危機回避能力も高いターゲットかどうかを確認)
~第2段階~
C:「汚れたコップが置きっぱなしになっている」という連絡があったかどうかを確認し、次のシフトのタイミングを支持する。
B:Cの指示を元に、シフト表を作成する。
A:金額の高いものではなく、安いものをあえて1つ盗む。
その際、念のため汚れたコップやブラインドを開けたままにしておく。(本当に危機回避能力が低いターゲットかどうかの最終確認)
ところが、第2段階にきて、このグループに予想外のことが起こります。
私たちが決行日に、お決まりのパターンで出かけて行かずに部屋にいたのです。
慌てたAは、Cに聞きます。すると顔を見られても構わないから、ノックをして私たちが部屋を出させることで、隙がどこにできやすいかを確認するよう指示されます。まんまと私たちは結婚指輪やダイヤモンドが入ったポーチを開けっぱなしにして、部屋を出ました。
そのため、私は普段もう一つのポーチに戻すブラシを、洗面台の上ではなく、電気ポットのある場所に置いたんです。
これは、AやCにとって願ってもないチャンス到来です。
ここで初めて、ヘアブラシ(※京王プラザホテルさんのアメニティ、使いやすくて持参しました✨でも、つまりは無料)がなくなりました。
ところが、また私は想定外の動きをします。このからくりを途中まで気づき、フロントに直接声をかけたのです。
もし、ブラシがないことに私が気づいても、いつもと違う行動パターンを取ったため、どこに置いたかわからないだけだろうと判断したのでしょう。
そうならば、私が何も言わない可能性が高くなります。
そして、気づくようなら、ゴミ箱に捨てればいいのです。さも私が間違えて捨てたかのように見せるために。
ただそれだけで済む予定が、Cの顔まで特定されてしまったのです。
営業妨害にならないよう、フロントに他の客がいないことを確認して、女性スタッフ3人が固まっていたため、声をかける。
主婦A:「私のヘアブラシがなくなった。次は、本当に値段の高い電化製品が狙われる。怖くて仕方ないので、どうすればいいか。実は、このキャリー(ZUCAさん、いつも遠出の際はお世話になっております💓)の鍵を自宅に忘れてきてしまったんです。」
そこで、Cはさも確認をするふりをしながらAに連絡を取り、逃げる時間をかせぐために、私に電話をして次のように伝えます。
C:「クリーンキーパーのマネージャーに話したところ、日本語通訳を呼ぶから部屋で待っていてほしい。ホテル内をくまなく探して、必ず見つけます。」
すると、私はまた予想外の提案をします。
主婦A:「それは、あなたたちの仕事を止めてしまうので必要ない。それに、そんなAが触ったものは、もう必要ない。私は車を持っている。でも、今留学エージェントがパスポートをもっているため、運転できない。そして、私の娘はグラブタクシーによっては車酔いをしてしまう。だから、運転手を手配してほしい」
焦ったCは考える時間をかせぐため、確認すると話し、5分後、日本語通訳に連絡をして(もしくはしたことにして)、私に内線で連絡をします。
C「日本語通訳は、18:00まで忙しくて対応できない。クリーンキーパーのマネージャーは、ホテル内にいるが、詳細を確認するために、それまで部屋で待っていてくれないか」
そして、Cは何食わぬ顔で、この内容の引継ぎをしないで、シフトを交代します。
その間、私はでも、まだ私がどこかにしまい忘れているだけじゃないかと疑って、荷物を全て確認し、他になくなっているものがないかと合わせて確認し、やはりブラシがないことを確認し、同じホテルに泊まることになった友人Mにも概要を伝え、18:00まで部屋で待つことにしました。17:00を過ぎてから、ロビー側からは警察のようなサイレンが聞こえました。もしかすると、さらなる時間稼ぎのために、彼女たちがわざと警察を呼んで、私にもう対応中だと信じ込ませたかったのかもしれません。
単純に、救急車と聞き間違えたのかもしれませんが(笑)